映画学メモ
日本ではまだイマイチ馴染みの薄い「映画学」なるものを、イギリスの大学から実際の映画学の授業に沿うかたちで紹介していきたいと思います。まー気楽にいきましょう。
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月世界旅行
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11月になりましたねー。
仙台はもう寒いです。

さて今回はリハビリ更新ということで、ちょっと前からやってみたかったYoutubeを使っての映画学メモってのをちょっとテスト的にやってみたいと思います。



かなり前の話ではありますが、「映画学入門」のWeek2で「アトラクションとしての映画」(リンク)というのをやりました。これはまだ映画というメディア自体が新しかった時期、物語がどうとかキャラクターがどうとか言うんではなく映像というメディア、その体験そのものが驚きであり興奮であり、そしてエンターテイメントであった映画のことです。詳しいところは上のリンクから実際にWeek2の分を読んでいただくとしまして、そこで例としてとりあげたジョルジュ・メリエスの「月世界旅行(A Trip to the Moon)」(1902)がYoutubeにありましたので、ぜひ見てみてください。

画質の都合から、英語のナレーションが入っているものを選びました。ちょっと耳障りかも知れませんが、昔の映画は「弁士」、つまり映画の横でストーリーやらセリフやらを喋る人がいたわけですから、そう考えてみるとまぁいいかなーなんて思うのですがどうでしょう。







・・さていかがだったでしょうか。
個人的にはとても好きな作品です。映画学入門の方にも書きましたが、映画・映像に対するすごく素朴な遊び心や想像力がつまっているように思います。そして観客を楽しませる、ということを目に見えて意識した、ある種サーカス的なエンターテイメント性がありますよね。ここらへんは手品師でもあったメリエスらしいところであり、まさに「アトラクションとしての映画」と言えると思います。物語・ストーリーも勿論そこにはあるわけですが、メインは目で見て楽しむ視覚効果やトリックなわけです。

それと、画面構成が非常に演劇的であることに注意してください。画面はみな演劇のステージを見るように、固定された視点から見た固定された空間であるわけです。奥行きもほとんどなく、横の広がりしかないですしね。さらに場面と場面の繋がり方も演劇の場面転換と同じで、ひとつの場面がずーっと1ショットで続いて、場面が変わるときにショットも切り替わって次の全く違う場面、という具合です。

クローズアップやその他様々なショットを組み合わせながら場面をつくっていく、という(演劇とは違う)「映画的」な手法はこの時点ではまだ登場していない、というのはかなり大事なところです。



というわけで、テスト的にYoutubeつかって映画学メモやってみた次第でした。いやぁこれがもっと早くからできてれば、一生懸命写真使って説明しなくてもよかったところが沢山あるわけですよー。

ってなわけで、今までやってきた分を、またYoutube使いながら軽くおさらい、ってのもチビチビやっていきたいと思います。

ではでは、またー。
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テーマ:映画 - ジャンル:映画

コメント
この記事へのコメント
祝、再開!
再開の第一弾が「月世界旅行」、うれしい。
メリエスはたのしくって、おちゃめで、私も大好きです。
月の顔がいいですよねー。ミサイルが突き刺さるっていうのもすごいし、火星人の群れがバンバン消えてくのもおかしい。
全然違うけど、きょうウッディ・アレンの新作「スクープ」を観ましたが、彼が手品師の役でした。昔の映画へのオマージュがあちこちに散りばめられてて、おもしろかったです。
2006/11/01(水) 21:50:10 | URL | たかやん #-[ 編集]
おちゃめメリエス
たかやんさん、コメントありがとうございます。

そうですねー、「おちゃめ」!自分にとってもメリエスはまさにコレです。細かい美術の部分なんかも妙におちゃめサイケだったりしていいんですよね。

「スクープ」、自分は見てないんですが、ウッディ・アレンは好きな監督です。昔の映画へのオマージュとかいいですねー。自分はエミール・クストリッツァの映画ん中にある昔の映画へのオマージュなんか好きだったりします。
2006/11/03(金) 17:19:14 | URL | タカ@映画学メモの中の人 #6SWgxDAM[ 編集]
おもしろかった~
100年以上前の映画なのによく出来てると思いました。モノクロだと背景の絵がすごく効果的なんだねー。

次は「アンダルシアの犬」あたりかな?
それにしてもようつべはホントに便利ですね。
2006/11/10(金) 07:15:39 | URL | スガタカ #-[ 編集]
>スガタカさん
コメントありがとうございますー。
フツーに面白いですよね!
おっしゃる通り、美術がいい味出してるのです。また一秒あたりのフレーム数(静止画の数)も今の24に比べるとだいぶ少ないために人間の動きもカクカクで、なんか映像全体が背景の絵みたいな世界観で統一されちゃってるような感じもありますよねー。

次はこれからupするのですが、映画が映画らしくなってくるはじまりの辺りをまたヨウツベでやってみようかなーと思います。
2006/11/10(金) 16:47:59 | URL | タカ@映画学メモの中の人 #6SWgxDAM[ 編集]
メリエスのこういうちょっと不思議な映像というか雰囲気がすごく好きです。
私は「ユゴーの不思議な発明」という本を読んで、メリエスに興味をもちました。
タカさんもぜひ読んでみて下さい^^
2008/07/19(土) 03:14:00 | URL | 2号 #-[ 編集]
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月世界旅行月世界旅行ジュール・ヴェルヌの著書で、原題は&quot;&quot;Le Voyage dans la lune&quot;&quot;。本項で詳述する。ハーバート・ジョージ・ウェルズ|H・G・ウェルズの著書で、原題は&quot;&quot;The First Men In the Moon&quot;&quot;。「月世界最初の人間」と訳
2007/02/09(金) 05:20:14 | 特撮動画への誘い
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