映画学メモ
日本ではまだイマイチ馴染みの薄い「映画学」なるものを、イギリスの大学から実際の映画学の授業に沿うかたちで紹介していきたいと思います。まー気楽にいきましょう。
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貞子はどこからやってきた?
今回は、前回のエントリーでとりあげたRobin Woodの「抑圧の回帰論」について、ゾンビとはまた違ったモンスターでケーススタディをやってみようと思います。

というわけでお題はこの人;
sadako1.jpg
貞子さんであります。レディーをモンスターなんて呼ぶのもちょっとアレですが。

では、「抑圧の回帰」ということを考えた時に、「貞子」とは一体なんだったんでありましょうか。今はフツーに女の子が髪の毛で顔が隠れたりすると「貞子だー」なんて言ったりしますよね。あるモンスターがそれくらい社会の中に浸透するってことは、それなりの理由があるんじゃねーかなと思えるわけです。「抑圧の回帰論」に沿うと、それくらい僕らみんなの中で共有されている抑圧に関わっている、というわけです。


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ちょっとだけ映画学 === ゾンビはどこからやってきた? ===
年度始めということで、だいぶバタバタしてましたがようやく落ち着いてきました。新しい寮の部屋もやっと人が住めるような感じになりましたよ。

というわけで、ふたたび「ちょっとだけ映画学」、今回はホラー映画のお話です。「ゾンビはどこからやってきた?」なんて副題つけちゃいましたが、ゾンビだけの話ではなくてですね、ホラー映画全般について、「モンスターとは何なのか」という話です。
20051008024936.jpg
映画学入門で言うと、
第14回
テーマ:「ジャンル」という概念とその基礎
教材:ゾンビ/ディレクターズカット完全版 (1978) ジョージ・ロメロ

にあたる部分ですね。映画学では「ジャンル」という概念がとても大事になってくるのですが、そのケーススタディとしてホラーを扱うわけです。ケーススタディと言っても、メロドラマとかミュージカルとか西部劇とかSFとか、ジャンルごとに研究の仕方は変わってくるので、ケーススタディともちょっと違うのですが。



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映像の原初  === リュミエール兄弟の映像たち
久方ぶりの更新であります。気がついたらもう九月も半ばを過ぎ、10月の初めには大学へ戻らなければいけないもんで、色々パタパタとしておりました。

大学へ戻ればこのBlogも本格稼動です。

さて、その本格稼動をしてからこのBlogのメインコンテンツとなる、映画学一年生向けのコース「映画学入門」。その第一回目のお題はやはり過去のエントリー「映画はどこからやってきたんだろーか」でも取り上げた映画の創始者リュミエール兄弟の映画(映像)たちなわけですが、これってフツーのビデオ屋とかにもなさそうだし、なかなか見ていただく機会がねーんじゃねーかな、とちょっと困っておりましたら、ネット上にありました。
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ちょっとだけ映画学 ===カリガリ博士と表現主義=== 9月22日補足
「ちょっとだけ映画学」二回目は、「カリガリ博士と表現主義」というお題で、映画学入門第四回の内容のさわりだけ書こうと思います。

CabinetdesDrCaligari1920-01.jpg
「カリガリ博士」 1920年

ここで主題になるのは「映画には何が映っているのか」という問いです。

前回のエントリーでは、「映画において、画面に映っていないものは存在していない」と書いて、解釈の危険性について書きました。しかし、それを念頭におきつつも、やっぱり映画を通してどんなものが見えてくるか、っていうことは考えなければいけないわけで、今回はそういう映画の見方の一つについてのお話になります。

映画ってのは写真と同じように「現実感」が極めて強いメディアです。一応「現実の風景をそのまま写し取る」ということで(これは単純に「そのまま」とは言えないのですが・・)、絵画のような描かれたイメージよりも遥かに現実に近く、その現実感が映画の大きな特徴になってきました。

しかし、映画に絶大な力を与えてきた現実感は、一方で制限にもなります。「目に見えないものをどうやって表現するのか」という問題が出てくるんですね。人間の感情や、抽象的な概念などを表現するのが難しいわけです。

この問題は、絵画が映画よりも早くに手をつけていました。それが、目に見えるものを内面の反映として表現する表現主義です。
分かりやすいのはやっぱこれ↓でしょうか。
Expressionism.jpg

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ちょっとだけ映画学 ===エイゼンシュタインとモンタージュ理論===
ふと思い立ったので、10月の本格稼動まで何回かネタもないし「ちょっとだけ映画学」ってのをやってみよーかなーと思います。10月から始まるコース「映画学入門」の方でとりあげる話のうちいくつかについて、さわりだけ書いてみよう、という企画です。さわりだけなんで、どうしても浅い話になっちゃいますが、例えばこんなことやるんですよー、みたいな感じで。
20050908015034.jpg


今回は、「エイゼンシュタインとモンタージュ理論」というお題です。大体1920年代の話で、このお話は映画学入門の第5回のお題です。まぁなんだか難しそうなお題になってしまいましたが、「エイゼンシュタイン」ってのは人の名前でロシア(当時ソ連)の人ですね。
この人↓
Eisenstein_eigabaka.jpg
いやー、いい顔してるなぁ。もっとマトモな顔した写真もあったんですけど、せっかくですのでこれで。いかにも変人監督、ってな雰囲気でステキです。1898年から1948年まで生きた人でありました。
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