映画学メモ
日本ではまだイマイチ馴染みの薄い「映画学」なるものを、イギリスの大学から実際の映画学の授業に沿うかたちで紹介していきたいと思います。まー気楽にいきましょう。
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謹賀新年 + キングコングと僕
みなさま新年あけましておめでとうございます。
今年は気がついたら年が明けておりましたー。
イギリスでは年が明けると同時にあちこちで花火がバカスカ上がるので年が明けるとすぐ分かります。しんみり除夜の鐘を聞いたりする日本とはだいぶ違いますよねー。

去年は突然映画学メモなんて始めてみちゃったりしちゃったりして、手探りで苦戦しながらも、無事に楽しく続けながら年を越すことができました。これもひとえにいつも見に来てくださるみなさんのおかげであります。どうもありがとうございます。色々と至らぬところも多い映画学メモですが、今年もがんばっていきますのでよろしくお願い致します。




さて

先日は、ついに「キングゴング」見てきましたよ!
雪の中、一人で映画館に突っ込んできました。
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いやー、もうなんていうかアヒャヒャヒャヒャヒャ

変な脳内麻薬がだだ漏れで大変。
正気の沙汰とは思えない映画で、三時間あっという間でした。
なんかこう、普通のハリウッド映画がこういう↓
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普通のチョコレートだとすると、「キングコング」は
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こんなですよ!

いやーすごかった。「たけくまメモ」で竹熊さんがおっしゃっていたように、ぜひ映画館で見るべき映画だと思います。なんかもうこの映画を作ったことでハリウッドの役目は終わったかな感も漂ってくる始末でした。

ちなみに「ハリウッド的なるもの」(例えば他者への視線だったり女性の扱いだったり自然と人間との関係だったり)をあまりに誇張し、ある意味グロテスクに描いているもんで、これはもうハリウッドに対する自己批判の映画なんじゃねーかなとも思った次第でありました。そういう観点からも、これから多く語られていく映画だと思います。



というわけで新年のご挨拶と、キングコングの簡単な感想でありました。映画学入門の方は、次回から再開しますねー。

ではでは。
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映画学入門 Week9(その2)
なんとなくパトレイバーの後藤隊長でこんにちは。
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昔っから好きなキャラであります。

ここ数日はキングコングが見たくてたまりません。

イギリスってクリスマスとその翌日(つまり今日)は店も閉まってるし公共交通機関も何にも動いてないので身動きとれなかったんですが、さっそく明日あたり見てこようと思っております。正直ついこないだまで全く何の興味もなかった映画ですが、なんかネットの評判を見てみると、どうも相当イっちゃってる映画らしく、これは見なきゃなと思いましたよ。みなさん見ました?

さて映画学メモの方はクリスマスも関係なくClassic Hollywoodですよ。前回の続きということで、Classic Hollywoodの一般的な特徴をつらつらとあげていたのでした。まぁ色んな映画がありますから、あくまで目安ということで。

・直線的なストーリー
基本的にストーリー(Narrative)は直線的に進んでいくことになります。つまり最初のイベントがあって、それが次の何かを引き起こし、それがまた次の出来事を・・・ってな感じです。別な言い方をすると、「原因とその結果」(Cause and Effect)がはっきりと結びついていて、玉突き状に進んでいく、ということでしょうかね。「北北西に進路をとれ」なんてのはその典型的な例であります。反対に、ストーリーが直線的でなく、「原因とその結果」がはっきりと結びついていない映画の一番わかりやすい例はやっぱり「アンダルシアの犬」ですね。

また直線的で「原因とその結果」がしっかりと結びついている、ということは余計なものがない、ということですから、映画に出てくるものにはみんなちゃんと物語と絡む意味があり、全ての謎・疑問はちゃんと最後に解けることになります。

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映画学入門 Week9(その1)
Week9

Classic Hollywood


世の中がクリスマスで浮かれているスキに、ちびちびと更新であります。
僕は大学のキャンパス内の寮に住んでいるわけですが、もうみんな実家に帰っちゃったんで人がいませんよ。

今週は「北北西に進路をとれ」をお題にClassic Hollywood、来週は「勝手にしやがれ!」をお題にClassic Hollywoodに対するアンチテーゼ、ということで、この2週間は今までやってきた分の軽いまとめみたいな感じになりますねー。
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1、Classic Hollywoodとは?
2、Classic Hollywoodのテクニック
3、Classic Hollywoodが意味するもの



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映画学入門 Week8(その2)
そんなわけで、「市民ケーン」とDeep Focusの第二回目でございます。今回は映画学相互支援サイト「フィルム・アカデミア」さんの方でも同じ話題を扱っていただいたので、そちらも合わせてご覧ください。トラックバックを貼っておりますー。

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前回は、Deep Focusとは何ぞや、ということについてお話ししました。今回は、Deep Focusというものが持つ意味について少し掘り下げてみようかなーと思います。




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映画学入門 Week8(その1)
Week8

「市民ケーン」とDeep Focus


どうもご無沙汰しておりました。
コメント欄の方でもちろっと書きましたがパリから帰ってきた途端に抜け抜けと風邪を引き、なんだかんだで忙しい木曜金曜をなんとか乗り越えて今に至る感じです。

パリではダダイズム三昧でありました。
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Hannah Hoch "The Pretty Maiden"

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Max Ernst "Chanson"

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山川ゆき 「新宿ダダ」

最後のは検索で引っかかっただけなんですけどね・・
あまりにダダなので載せてしまいました。
ダダイズムはハンス・リヒターとかマン・レイとかがいわゆる「ダダ映画」なんてのも作っていて映画学とも関係があるので、機会があれば紹介したいところであります。

さてさて、そんなわけで大分間が空いてしまいましたが、今回は「市民ケーン」とDeep Focusについてですねー。グリフィスの登場やトーキーの登場のように「革命」ってな感じではないのですが、映画の発展の上でなかなか大事な部分です。今回は;

1、Deep Focus
2、「市民ケーン」


というような感じで。

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「市民ケーン」1941年
監督:オーソン・ウェルズ

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帰英
帰ってきましたヨ。

ぼちぼち「市民ケーン」書いていこうと思います。
そんなわけで
日曜日までパリ行ってきます。
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Dada&Surrealismを研究しに行くような感じで。

帰ってきたらWeek8:「市民ケーン」ですねー。

ではでは、また。

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映画学入門 Week7(その3)
トーキーとはじぇんじぇん関係ないんですが、クイント・ブッフホルツ(Quint Buchholz)という画家さんが大好きです。
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プロフィールのところの画像も、この人の絵を使っていたのでした。

さて。

トーキー到来(またはシンク・サウンド到来)のまとめであります。

4、Diegetic SoundとNon-Diegetic Sound

トーキーのまとめと言っておきながら、ここでちょっと寄り道致します。映画学において「音」について語る際の、基本的な用語と分類をちょっと見ておこうかなーと思いまして。それがDiegetic Sound(ダイジェティック・サウンド)とNon-Diegetic Sound(ノン・ダイジェティック・サウンド)ってやつです。


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映画学入門 Week7(その2)
ご機嫌いかがですか。

今日もチビチビいきますよ。
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そういえば今週末はパリに行ってまいります。木曜日から日曜まで。美術史の方の修学旅行みたいなもんなんですよー。今ダダイズムのかなり大がかりな展覧会をポンポドゥーセンターでやっているみたいなんで、それをメインに見に行ってくる感じです。
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ダダとかシュールリアリズムのあたり、専門?であります

というわけで、トーキー映画参上の続きでした。

2、トーキーはいつから始まった?

前回は、サイレント映画は別にサイレントだったわけじゃない、というお話をしましたね。ですから、トーキー映画のように、実際にスクリーン上の人物が喋っていることが聞こえる、というのをそれまでの弁士が喋ってたり生演奏が入ったりする音と区別して、「シンクロナイズド・サウンド」(略してシンク・サウンド;Sync-Sound)と呼びます。映像と音がシンクロしてるからシンク・サウンドですね。


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映画学入門 Week7(その1)
Week7

トーキー映画の登場 - 映画が喋る!


毎度お世話になっております。
なんだか色々と忙しくて、だいぶスケジュールが押しちゃってる映画学メモです。
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画像提供;O高HKR

しかもこの忙しい時に、昨日一生懸命Week7の一回目を書いたら、アップした時に消えやがりましたよ!鬱。
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んがぁー。めげずに頑張ります。そんなわけで今回はトーキー映画の登場についてです。サイレント映画の時代が終わり、映画に音が付くんですねー。もちろん技術的には大きな進歩なわけですが、このプロセスもそんなに単純に進行したわけではなく、またその影響もただの技術革新に留まらず、様々な影響を映画界にもたらすことになります。

1、サイレント映画はサイレントじゃなかった?
2、トーキーはいつから始まった?
3、トーキー映画の、映画産業への影響
4、diegetic soundとnon-diegetic sound
5、「ジャズ・シンガー」と「雨に歌えば」


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