映画学メモ
日本ではまだイマイチ馴染みの薄い「映画学」なるものを、イギリスの大学から実際の映画学の授業に沿うかたちで紹介していきたいと思います。まー気楽にいきましょう。
201708<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>201710
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
映画学入門 Week1
Week1

「映画以前」と映画の誕生

今週からコース「映画学入門」の授業が始まりましたー。第1回目ということで、今週は映画が発明される以前から存在していた映像装置と、19世紀末にリュミエール兄弟によって発明、製作された、最初の映画たちについてのお話でした。

1、リュミエール以前 - 様々な映像装置
2、そしてリュミエールへ - Persistance of Vision
3、リュミエールの映画たち




1、リュミエール以前 - 様々な映像装置
僕らが今知っているかたちの「映画」というものが発明されたのは1895年12月28日(訂正:ここんとこは、最初「1985年」と書いておりましたが、もちろん間違いであります。Hi-Kさんとfujiさんからご指摘いただきました。どうもありがとうございました)、となっています。これが映画の発明者であるリュミエール兄弟が始めて上映を行った日なんですねー。
lumiere_amended.jpg
リュミエール兄弟

でも映画ってのは1895年にいきなり何もないとこから発明されたわけではなくて、西洋文明の中にそれまでの長い積み重ねがあって、その延長として生まれたようです。現にリュミエールとほぼ同時期に映画的な映像装置の開発に取り組んでいた人は、かのトーマス・エジソンを始めけっこういたんですね。というわけで、リュミエールの発明に至った「映画以前」とはいったいどんなものだったか、というところからお話は始まります。
まず映像装置としてリュミエール以前からずっと存在していたものというと、覗き箱(Peep-box)ってのがあります。画像がみつかんなかったんですが、こんなの↓です。
peepbox.jpg
こんなのを持って村々を廻っていたおじさんがいたんでしょう。ちなみに僕はこういう見世物を考えるとどうしてもこれ↓が頭に浮かぶんですよね。
caligari13.gif
映画「カリガリ博士」(1919)なんですが、この映画の中で見世物小屋がすごく大事な役割を果たしていることを考えると、なんだかこの映画も「映画的なるもの」の原体験について何か言おうとしているのかなー、なんて思ったり。

まぁそれはさておき・・

他には17世紀ごろの発明でマジック・ランタン(Magic Lantern)というのがあります。これは画像がありまして、こんなやつ↓ですね。
20051014041651.jpg
もちろん映画とはだいぶ違いますが、これなんか仕組みだけ見ると、まさに「上映」ですよね。Athanasius Kircherという人の発明であるようです。

もう一つ、今度は18世紀初頭のもので、これはマジック・ランタンと原理は同じなんですがファンタズマゴリア(phantasmagoria)というのがあります。
PHANTASMAGORIA_1.gif
・・・・・これは何が起こってるのかよく分からんのですが(笑)、おそらく上映会場にスモークを焚いて、そこにお化けの映像を投射しているのではないかと思います。「ファンタズマ」ゴリア、という名前からも分かるように、基本的にお化けとか幽霊とかを題材に見世物をやっていたようで、マジック・ランタンの時代よりも相当見せ方に工夫がされていたようです。こんなのもありました↓
phantas.jpg
これは上映する台座に車輪が着いていて動くので、スクリーンとの距離を調節することによって映像が大きくなったり小さくなったりするんだそーです。



というわけで、映画が発明される以前の映像装置について色々と見てきました。映像というものへの憧れや興味はずっと昔からあったようで、それらの積み重ねの上にリュミエールの発明があったのですね。

次回(Week1の残りですね)は
2、そしてリュミエールへ - Persistance of Vision
から、リュミエールの映画を中心に書こうと思います。お付き合いいただいてありがとうございましたー。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
おめでと~
本格始動しましたね。
本気で取ろうかどうか悩んで、結局先の事を考えると違うコース(結局なんの役にもたたなかった)を取ったほうがいいと判断し、断念したコースなので楽しみにしてます!
どうでもいい事ですが、映画の誕生日が俺の誕生日と5年と1日しか違わないというのは驚き。(笑)
2005/10/14(金) 10:44:56 | URL | Hi-K #-[ 編集]
>Hi-K
お陰様でやっと本格稼動ですよ。
まぁ期待を裏切らないよう頑張ります。

あ、年号間違いの指摘ありがとね。
訂正しときましたー。
2005/10/14(金) 14:35:36 | URL | タカ@映画学メモ #6SWgxDAM[ 編集]
おめでとうございま-す。次回はリュミーの映画が出てきますね。巻き戻しのやつとりあげてくださいw
2005/10/14(金) 23:17:23 | URL | ヒカリ #-[ 編集]
祝本格始動
ついに本格始動ですね。
どこからをいわゆる「映画」とするかも結構焦点ですよね。装置やフィルムなのか、上映方法やプロジェクターなのか、等等。映画以前というと、エドワード・マイブリッジ(Eadweard Muybridge)の「The Horse in Motion」なんかも個人的に印象が強いです。あと、個人的な興味なんですけど、この「映画学入門」コースはどんな教科書を使ってるんでしょうか?それとも特に無いのかな。。。?
2005/10/16(日) 00:54:13 | URL | Depper #hJZqYFTY[ 編集]
>Depperさん
書き込みありがとうございました。「フィルム・アカデミア」さんの方でもご紹介いただいて、ホントありがとうございます。

Muybridgeは僕も結構好きなんですよー。なんていうか、「テクノロジーとしての映画」っていう側面を強く見せてくれますよね。

教科書は特に決まったものがあるわけではないのですが;
Pam CookのThe Cinema Book,
Bordwell&ThompsonのThe Film Art; An Introduction
Braudy&CohenのFilm Theory and Criticismといったあたりはよく使っておりました。
2005/10/18(火) 16:44:25 | URL | タカ@映画学メモ #6SWgxDAM[ 編集]
コメントを投稿する

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。