映画学メモ
日本ではまだイマイチ馴染みの薄い「映画学」なるものを、イギリスの大学から実際の映画学の授業に沿うかたちで紹介していきたいと思います。まー気楽にいきましょう。
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映画学入門 Week9(その1)
Week9

Classic Hollywood


世の中がクリスマスで浮かれているスキに、ちびちびと更新であります。
僕は大学のキャンパス内の寮に住んでいるわけですが、もうみんな実家に帰っちゃったんで人がいませんよ。

今週は「北北西に進路をとれ」をお題にClassic Hollywood、来週は「勝手にしやがれ!」をお題にClassic Hollywoodに対するアンチテーゼ、ということで、この2週間は今までやってきた分の軽いまとめみたいな感じになりますねー。
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1、Classic Hollywoodとは?
2、Classic Hollywoodのテクニック
3、Classic Hollywoodが意味するもの



1、Classic Hollywoodとは?

Classic Hollywoodというのは別にカッツリした定義があるわけじゃないのですが、大雑把に言うと40年代50年代くらいのハリウッド、またその時代のハリウッド映画たちやその製作方法でありまして、いわゆる「ハリウッドらしいハリウッド」ってな感じです。ハリウッド映画が文句なしで世界最強であった彼らの黄金時代でありました。現代のハリウッドも映画産業の中心ではありますが、アート映画や実験映画の技法を取り入れて手法が変化していたり昔のテーマをリメイクしたりで必ずしもこのClassic Hollywoodとは違うので、そういう意味でも現代の(Contemporary)ハリウッドと区別して、Classic Hollywoodってわけです。

また、現代のハリウッドがアート映画や実験映画の技法を取り入れてるってことは、別な言い方をすると、(少しずつですが)そういういわゆる「アート系」映画とハリウッド映画の境界ってのは現代では曖昧になってきてるってことですよね。Classic Hollywoodってのはまだ「アート系」と「ハリウッド」の区別が厳然と存在していた時代でありました。もちろんダグラス・サーク監督の例などを見ても分かるようにそこまで単純でもないのですが、基本的にはそう言ってしまっていいんじゃねーかなと思います。ですから、来週やるようにハリウッドに対してのヨーロッパからのアンチテーゼ、なんてのも出てくるわけですね。

Week3ではグリフィスを扱いながら「映画文法の確立」というのをやりましたね。ここでグリフィスが目指しているものや彼が発明したテクニックの多くはこのClassic Hollywoodを志向しているわけですが、まだシステムとして完成や技術の成熟までにはその後多くの時間を要したわけでして、グリフィスが創始・確立した映画文法の完成形がClassic Hollywoodだ、という言い方もできると思います。

んでは、Classic Hollywoodの特徴をいくつか見てみましょう。

・リアリズム
Classic Hollywoodにおいては、観客に「今見ている映画は現実だ」という印象を与えることがとても大事になってきます。別な言い方をすると、それが映画として作られ、組み立てられたものではなく、現実の一部だ、という感覚を与えることが大事になってくるわけです。これは例えば「カリガリ博士」「戦艦ポチョムキン」「アンダルシアの犬」といった今まで見てきた映画とは違う考え方ですよね。これらの映画は、勿論見ている時に映画の世界に入り込むことはあっても、「映画であること」を隠さない、と言えるように思います。



・・とまぁ他にもClassic Hollywoodの特徴はあるのですが、とりあえず今日はここまでということで・・・。次回はその他の特徴について見ていくところからはじめようと思います。

ではでは。
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テーマ:映画 - ジャンル:学問・文化・芸術

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