映画学メモ
日本ではまだイマイチ馴染みの薄い「映画学」なるものを、イギリスの大学から実際の映画学の授業に沿うかたちで紹介していきたいと思います。まー気楽にいきましょう。
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映画学入門 Week10(その2)
お疲れ様です。

レポートでいい感じにテンパらせていただいているタカでっす。
とりあえず提出日の24日までかなりチビチビした更新になると思いますがご容赦くださいませ・・・

先ほどうちのBlogのアクセス解析をぼんやりと眺めていたら、ゾンビのかぶりものという検索ワードで映画学メモにたどり着いてきた方がいらっしゃったようでした。お役に立てずに申し訳ありませんでした。ゾンビのかぶりもの、俺もちょっと欲しいかも・・・

こういう↓
452.jpg
馬のかぶりものはうちの高校では基本装備でありましたので特に何の感情も湧かないのですが、ゾンビだったらちょっと欲しいわけですよ。

さらに映画学メモの国民的アイドル山川ユキ
sinjukudada.jpg
という検索ワードで来てくださった方もいたようでした。えー、ホント申し訳ありませんでした。

というわけで、新企画のお知らせなんて挟んじゃいましたけども、「勝手にしやがれ」とClassic Hollywoodへのアンチテーゼの話をしていたのでした。前回は「映画は現実ではなーい」なんてことをやりましたね。


・答えの出ない謎

前もチラッと触れたんですがClassical Hollywoodには原因と結果(Cause and Effect)というシステムがあります。これはつまり、あるイベントAが「原因」として「結果」となる次のイベントBを引き起こし、今度はそのイベントBが新たな「原因」として「結果」となるイベントCを引き起こす、という玉突き方式の流れのことを指します。また、ある「原因」の「結果」となるイベントがすぐ次に現れなくても、物語のどこかでは必ずその「原因」と対応する「結果」が出てくるわけです。別な言い方をすると「無駄なものがなく、解かれない謎もなく、映画の中で完結した世界」というのがシステムとしての「原因と結果」によってもたらされるものであり、Classic Hollywoodの世界観、ってことになりますね。

これに対してアートシネマ(前も書きましたが、便宜上Classic Hollywoodと対立する感じの映画たちをここではこう呼びます)は、世の中そんなに単純じゃねーよ的なスタンスをとることになります。まぁ実際僕らが生きていて、コテコテのハリウッド映画のように理路整然と周りの出来事が進んでいったりすることはないですよね。世の中もっと意味がないこととか結論のでないこととか理由が分かんないようなことが起こるわけです。アートシネマってのもものすごい大雑把な括りですけども、そこらへんをアートシネマは強調してる、と言うことはできると思います。

「勝手にしやがれ」なんかでは、主人公の行動も基本的に説明されないですし、映画の中に出てくるものが必ず物語と関わってくるか、っていうとそうじゃないわけです。最後の方でジーン・セバーグちゃんが突然不可思議な行動をとったりするわけですが、それもClassic Hollywoodのようにはっきりとわかる理由や前兆が提示されてるわけではなかったりします。

それと、Classic Hollywoodについてのエントリーで「極論すると、ハッピーエンドもひとつの政治思想的なものである」というようなことを書きました(リンク)が、「原因と結果」システムにもそういうところはあって、映画が意識的・無意識的にもっているメッセージが「ひとつの統一され、完結しているものだ」という印象を与えることになります。無駄な出来事・要素がないからメッセージに統一感が出るわけですね。「原因と結果」システムを否定することによって、映画も現実と同じようにツギハギで、説明がつかなくて、簡単に結論が出せないものなんじゃねーの、というようなメッセージをアートシネマは持っている場合が多いです。



というわけで、ちょっと「原因と結果」を拡大解釈しすぎの感もありますが(笑)、そこんとこにフォーカスを当ててアートシネマをみてみました。

もんのすごい大雑把にいうと単純じゃないってことですね。キャラクターの描写も、映画的な「現実感」に対する考え方も、Classic Hollywoodに比べると多面的で複雑だと基本的には言えると思います。もちろんClassic Hollywoodだって複雑じゃぁないわけですが、そこはやってるとキリがないので(笑)

ではまた。



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2008/11/10(月) 07:55:31 | URL | #-[ 編集]
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