映画学メモ
日本ではまだイマイチ馴染みの薄い「映画学」なるものを、イギリスの大学から実際の映画学の授業に沿うかたちで紹介していきたいと思います。まー気楽にいきましょう。
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映画学と、フツーのハリウッド映画の関係
こないだこのブログを見てくれた僕の友達が「映画学ってフツーのハリウッド映画とかは見ないんでしょ?」と言っていて、そういえば映画学とフツーのハリウッド映画の関係ってちゃんと書いてなかったな、と思い当たったのでした。

見まっせ、ハリウッド映画。
個人的にはあんまり見ませんが・・・

一つ前のエントリーにも書きましたが、映画の存在意義というか、他のメディアとの決定的な違いは大衆性です。つまり沢山の人が娯楽として見る、というところに映画の一つの本質があるわけですから、アート系の映画とか実験映像だけ研究しても、映画について語ったことにはならんのですよね。だからハリウッドの映画も映画学の中ではとても大事です。

まぁこれを書いてる僕自身最近の映画に疎くて、そこは反省してるのですが・・・

「映画学入門」では、映画の成り立ちや変化、技法の発達などを扱うので、どうしても古い映画やいわゆる前衛的な映画が多くなってしまいます。でも、折をみて取り上げたいなと思っている、「映画学入門」以後の、二年生、三年生のコースでは、ごく最近のハリウッド映画や、ハリウッド映画ではないけども有名なアメリカ映画をよくとりあげます。あと60年代、70年代の大ヒット作ですね。

ジョーズ
イージー・ライダー
エクソシスト
エイリアン(「映画学入門」)
パルプ・フィクション
ブレア・ウィッチ・プロジェクト
エデンより彼方に
マルホランド・ドライブ(「映画学入門」)

といったあたり、今かなりゴチャゴチャにあげましたけど、映画学ではよく出てくる映画です。「エデンより彼方に」や「マルホランド・ドライブ」なんかはホント最近ですねー。その他に、教材としては指定されてないですが、グラディエイターやタイタニックなんかも出てくることはあるんですよね。

やっぱり映画が大ヒットする、っていうのには、その映画が単にお話として面白いっていうだけじゃなくて、その時代の空気とか、みんなの不安、欲求なんかが関わってくるわけじゃないですか。例えばエクソシスト。これって「悪魔」が女の子にとり憑いて、それを正義の神父さんがおいはらうって話なんですが、こんな時代遅れな悪魔憑きの話が大ヒットしたのは、ベトナム戦争やウォーターゲイト事件なんかで、アメリカ人が自分たちの「正しさ」に自信がもてなくなってきた時に、「悪魔」っていうこれ以上ないほど単純な「悪」を「正義」が倒す、という自分たちがずーっと信じてきた図式を見せてくれたからだ、みたいな話になってくるわけです。エクソシストは充分よくできた映画ですが・・・。ですから、ある種社会学的に、映画とその時代の関わりなんてやるときは、ハリウッド映画はすごく大事です。

映画学自体、はっきりとしたかたちがないものですからホントに色んなアプローチがあります。その中ではハリウッド映画なんかもすごく大事なんですよー。
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コメント
この記事へのコメント
はぁいタカさん。お元気かしら?
映画のブログ、なかなか興味深いです。
がんがん続けていってね、楽しみにしているから!

私のブログにリンクいただいてもよろしいでしょうか?お願いします。
2005/09/02(金) 07:26:37 | URL | pinoura #1FBKC2Is[ 編集]
>pinouraさん
おーおひさしぶり

ブログちょっと覗いてみたけど元気にしてるみたいで何よりです。リンク貼っとくよ。ただいま製作中なのね。

また遊びにきてねー。
2005/09/02(金) 13:47:40 | URL | タカ #6SWgxDAM[ 編集]
そうか
 映画の特殊性に始めて気が付いた。「大衆性」ね。確かに。それに、ずっと映画は他のメディアとかと同じだと思っていたんですよー。でも、それって結局お話を伝えてくれる存在としてだけ共通しているのであって。エクソシストの例みたいに、ある映画の話が作られた背景なんて考えもしなかったです、先生。きっと本とかもそうかなぁ…。
 映画をつくられたお話としてみていたから、現実とその映画の中での実は全く接点がないもんだと思ってた。だってお話だし。でも、そのお話はいくら非現実的であっても、そのお話ができるための社会的影響は、現実での現実がもとになっているんですね~ウロコおちた。でかいぞ。
2005/09/03(土) 22:03:39 | URL | 明日初授業の実習生。 #-[ 編集]
ありがとう、早速リンクさせてもらいました~
2005/09/04(日) 03:03:11 | URL | pinoura #-[ 編集]
映画とその社会、その時代
>実習生
現実社会と映画の関係は、個人の現実と夢の中との関係に似てるかも知れんね。個人個人の現実での暮らしが夢に反映されるように、映画の中には現実社会の不安や悩みが時にそのまま、時にかたちを変えて出てくるんだよね。

映画の大衆性ってのはさ、製作プロセスにおいてもそうで、映画って1人でつくれるもんじゃないじゃん。色んな人が関わらなきゃいけないしお金もすごい額が動くから、そういう意味で色んな人の意思や思惑、時代の気分なんかを反映しやすいんだよね。小説にも勿論時代の影響ってあるだろうけど、例えば1人の天才小説家がいれば、それで時代を超えたものはできやすいからね。映画はいくら監督が時代の空気に影響されていなくても、色んな人の手が入るうちに、かならず何かしら時代的なものが強く入ってくるんだよね。

例えば最近だと「世界の中心で、愛を叫ぶ」やら「いま、愛にゆきます」とか韓流ブームとか、そんなのぜってありえねーよ、みたいな純愛ものが妙にブームだったりするよね。これってやっぱり作り話としてそういうものが求められるってことは、現実にはそういうものが不足している、ってことだよねー。

>pinouraさん
リンクありがとねー。
2005/09/04(日) 16:56:09 | URL | タカ #6SWgxDAM[ 編集]
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